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夏休み


5才になる甥っこくんが
長崎に遊びにきています

魚釣りの思い出の去年の夏
今年の夏は どんな風景が
目に写るのかしら

どこかで アロマの精油の
香りがしていたときに
長崎の香りだって
彼が言ったそう



夏の日に
また 昔読んでいた小説を
手に取りました
文庫本の檸檬に入っている

城のある町にて


そこは
18まで住んでいた町
しんどいなぁと感じてた頃は
暗い色でしか 
イメージできなかった故郷

いま しあわせだなぁと
感じさせてもらえると
ふしぎと楽しかった思いが
思い出されます


小2の夏休み
母方の祖母が入院して
父の実家に預けられた時
従兄弟たちと 合宿生活
朝はおそうじ
ろうかも並んでぞうきんがけ

そのろうかも遊び場所に
だるまさんが転んだをしたり
ボールをころがしたり
忍者のようにろうかの壁に
手足をついて登ったりと
思う存分あそばせて
もらってました

夜は蚊帳をかけて
従兄弟たちと
おバカな話で笑い転げて
寂しく想う時も
もちろんあったけど

もう随分と
忘れていた映像です



城のある町にて


 今、空は悲しいまで晴れていた。
そしてその下に町は甍(いらか)を並べていた。
白亜の小学校。土蔵作りの銀行。寺の屋根。
そして其処此処、西洋菓子の間に詰めてあるカンナ屑めいて、
緑色の植物が家々の間から萌え出ている。
或る家の裏には芭蕉の葉が垂れている。
糸杉の巻き上がった葉も見える。
重ね綿のような恰好に刈られた松も見える。
みな黒ずんだ下葉と新しい若葉で、
いい風な緑色の容積を造っている。



とちゅう幼い時のことを
思い出しているくだりがあって
それがまた 記憶をたどっていく
タイミングにあったのでした



甥っ子くんの
夏休みが楽しいものに
なるといいなぁ

 
by kikihopi | 2008-07-23 00:07 | Comments(0)

アロマセラピストの 日記


by kikihopi